<< 桜 | main | 帽子の街 >>
星さんのセーター
 四月から貸本をはじめた。
月に五冊好きな本を一週間弱借りる制度。
そのうちの一冊 「暮らしの手帖」

そこに何かの連載で
星さんのセーター という読み物があった。

昨年東京での個展から、そのまま益子や黒磯まで
足をのばした際に立ち寄ったスターネット。
山の食堂はあと五分前で終わりだったのに食事をつくってくださった。
わたしたちはようやくたどり着いたところだったので本当にうれしかった。
しかも野菜と豆と体にしみこむ美味しい食事。
山の食堂は教会のようで
静かな音楽というか
低音の弦を引いた余韻がつづいているような
凛としたリズムが流れていた。
そこの料理長が星さんである。
食事の終わった後、外のヤギにごはんをあげにでてきてくれた。
なんか舟越桂の彫刻のモデルのような雰囲気だった。

その星さんのセーター
益子に移り住むとき、荷物は数冊の本と5枚のセーターだけであったそうだ。
その5枚をほどいては好きな感じに編み直してを繰り返しているという。
蜘蛛の巣の話もキラキラしている。
荷物を持たないことの軽やかさについて考える。
そして、あの時を思い出してうれしくなった。



| 日々 | 22:45 | - | - |